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少し前の朝日新聞夕刊やら他の情報物より


<劇団「木花(モッカあるいはモクファ)」と呉泰錫(オ・テソク)>
「韓国演劇界の父(アボジ)」と呼ばれる劇作・演出家の呉泰錫が率いる劇団で、基本的に彼の創作戯曲の上演を行っている。
劇作家が自らの戯曲を自身で演出することの少ない韓国の演劇界において彼は特異な存在であり、『韓国の唐十郎』と呼ばれ、両者の親交もあつく、また新宿梁山泊(金守珍)、青年団(平田オリザ)の韓国公演サポートなど、日本の劇団との交流も深い。
彼はソウル五輪で開・閉会式を演出し、韓国国立劇場で芸術監督も務める。
現在65歳。1940年生まれ。84年に「木花」創設。


<劇団「木花」舞台特徴>
自由奔放な創造力で西洋演劇と韓国の伝統を融合し、韓国的かつ普遍的な感情表現をたたえ、力強い舞台を展開。
実験的な舞台で常に韓国演劇界をリードし、国内外で高い評価を受けている。



<日時・場所>
7月14日(金)19:00~
会場:富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ メインホール
料金:一般3000円 学生2000円 高校生以下1000円

7月16日(日)16:00~ 19:00~
7月17日(月)15:00~
会場:シアターX(カイ)
料金:一般 …… 前売4000円 当日4300円
    学生 …… 前売2500円 当日2800円

7月21日(金)19:00~
7月22日(土)13:00~ 17:00~
会場:北九州芸術劇場
料金:一般 …… 前売3000円 当日3500円
    学生 …… 前売2000円 当日2500円

私が行ったのは16日の16時から当日券。4300円……。
地方は3000円かぁ……。いいなぁ……。やっぱ東京は高いw 劇場め……。



<劇団「木花」版 ロミオとジュリエット>
劇団「木花」の代表作の一つ。
舞台を韓国の李王朝期に移し、荘園領主の家同士の抗争を背景に、初々しい若者の恋と悲劇の終焉を描く。
更に、二人の死の浄化にも関わらず、憎しみの増殖で血塗られた死の祝祭というラストシーンは、単なる古典名作の焼き直しではない衝撃的な結末に導かれ、現代の世界情勢を鋭く焙り出す。


<公演形態&趣向>
せりふは「三三調」「三四調」など、韓国語に独特の美しいリズム
(ex. 日本で言うところのうちで採用している七五調などか)
   ↑
呉が言うには「元のせりふの音楽性を生かした」とのこと。
よって字幕は付けない。
呉が言うには「字幕は観客を舞台に集中させない。意味を想像して見る方が楽しい」だとか「役者のや視線、声などから感じてほしい」とのこと。

う~ん、ロミジュリだからましだけど、やはり脚色してたから軽い字幕あって助かったっすよ^^;
まったくないと、それはそれできつい。まぁ、一番最後びびるだろうけどさ。
まぁ、理想よね、理想。
私もそういうこと良くあるわw


細かい言い回しは韓国の習慣や常識に合わせて変え、逐語訳より通じやすいようにしたらしい。
  ↑
(ex. ジュリエットがロミオに「名前を捨てて」と願う場面を、「名前が何なの? バラをワラビと言ったって、香りは良い。名前を捨てて私を選びなさい」などとした)

ちなみにバラは「チャンミ」、ワラビは「チャンアチ」。
「チャ」の音をかけた言葉遊び
呉が言うには「現代人にシェークスピアのセリフは難解だが、400年前は普通の人にも分かったはず。ニュアンスを守り、今の観客が分かる言葉にした」とのこと。
また「シェークスピアが韻を踏むのに倣った」とのこと。

うちも良くやる。むしろやりすぎw だがこじつけくらいがちょうどいい。野田秀樹もまた然り……

前半はさながら舞踊劇。
韓国の舞踊やマダンなどを巧みに取り入れている。
『両家対立場面』や『2人が出会う舞踏会』は、韓国の伝統音楽風の曲に乗せ、踊りや所作を見せる。
呉が言うには「若い人の血の騒ぎや過ち、恋の躍動感の表現には踊りが合う」とのこと。

そうなのよ、歌舞伎っぽかった部分あったのよ。
冒頭と最後の『両家対立場面』のダンスは動きがゆっくりで、所作というか、どっかの武術の型をゆっくりやってる感じに思えた。
一方『決闘』やら『舞踏会』のシーンのダンスは動きが早く、現代的。
このコントラストも今思えば良かったのかも。


エンディングについて。
原作で和解する両家は、この舞台では死体の山を築く。報復の連鎖が止まらない現代の暗示のようだ。
呉が言うのは「偽善や無分別で若い2人の死を招いた大人を、皆殺しにした。人の愛を、大切にしてほしいんです」とのこと。

おそらく作り手としての主観ですな。「皆殺しにした」とか「してほしい」とかから、そして舞台から、私が感じることは、彼はその大人達に『罰を与えた』のだろうということだ。


<チラシ煽り文>
“呉泰錫さんの夜渡り”
夜中の闇をまさぐって、二人は酒と唐辛子をやっと掴んだ。もう二十何年も前のことだが、呉泰錫さんが家に泊まった時のこと……あの深夜の二人芝居がまだあそこで続いている。
劇的論理の純な追求者であると同時に、役者という族(やから)が本から脱線してグルンと自己回遊してくるのさえ、しぶとく丹念に待つこの呉さんは、舞台の肉化という瞬間に賭けてくる。となると、それを観にいくということは、一晩のことだけでは済まなくなるぞ。
(唐組 唐十郎)

バスタブでのティボルトとの決闘シーン、100畳もあるシーツの上でのラブシーン、舞踏会での出会いのシーン、「二人」のコミカルな神父達、ジュリエットの葬式場面……これらは今でも、強烈なイメージとして残っている。大胆な飛躍と省略で約一時間半に圧縮された呉先生の「ロミオとジュリエット」は、見事なまでに観客に豊かなイメージを喚起させる。そして見終えた後、観客一人一人のうちに、それぞれのオリジナルドラマが築かれているのである。
(新宿梁山泊 金守珍)

五年前、ソウルで観た木花の『ロミオとジュリエット』の衝撃は、今も忘れない。こんなに格好良くって、せつないロミオとジュリエットは観たことがない。
呉泰錫氏の作品を観るたびに、「あぁ、演劇って、なんて自由なんだろう」と、舞台表現に対する気持ちを新たにできる。
(青年団 平田オリザ)

アングラ劇団「状況劇場」や後身の「唐組」代表の唐十郎……、同じくアングラの「新宿梁山泊」代表の金守珍……、
これは分かるけど、
静かな演劇の「青年団」平田オリザって全然ジャンル違うじゃんw
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