昔々というには…

ING進行形「ロング・アゴー」に足を運んでくれた皆様。ありがとうございました。
そして、見にこられなかったけど、応援してくださった方々、感謝の気持ちでいっぱいです。

劇団単独公演としては、人形の家以来二年ぶりくらいだったので、内心は期待やら不安やらでパンパンでした。
今回の公演は、どこか自分の中で懐かしい感じのする公演で、初期にやっていた作品のエッセンスや雰囲気がふわっと漂ってました。
あの時の僕を今の僕が見て、今の僕をそのまた先にいるだろう僕が眺める。きっと、そこにいられるだけでよかった。



今回は、とてもデリケートな内容の作品だったに違いない。
でも、演技している、しゃべってる、踊る、暴れる。あらゆる行動が、一つの生命体から発信される。僕は目の前に、ここにいるという力。
あの時から、いろんなことが変わっていったかもしれない。でも僕に直接及ぼされた影響などなく、逆にそんな自分を少し虚しく思った。
けど、今の自分のままそこに立ってるだけでいい。ある種の開き直りにも似たポジティブシンキング。いや、これしかないと思った。
僕にとっては、そんなことが詰まった公演でした。

公演が終わり、時が経つのもはやいですね。いつの間にか、桜が咲いて、もう散るだろう。
そーすると夏がくる。止まることのない時間に流される。全てのことは、脳内で大抵薄れゆく。
そんな中、色褪せない、不思議な輝きを脳裏に刻む作品を作れるよう、これからも前向いていきたいと思います。

長くなりましたが、本当にありがとうございました。また、お目にかかれる日を既に待ちわびております(笑)

by全