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朝、電話が……。
横木さん(マダム役)も声が出ないとのこと。
赤羽の病院へ行くため歌い手&マダムは遅刻。
衣・メ付けまでには何とか戻ってこれて良かった。
歌い手は本番の一時間前(衣・メ付け終了予定時間)に
戻ってきたため、衣装さん大変そうだった。

外は運良く、雨降ってない。

本番二回目。
ハプニング発生!
、下手側、オープニングダンス始まってるのに開いていない。
小屋付きさんが気をきかせてか、仕込み始まる前に
既に取り付けてくれていたカーテンレール、
繋ぎ目が微妙にずれていて、
カーテンを紐で引いても引っ掛かってしまうことがあった。
脳裏に「それが原因か」ととっさに浮かんだわけだが、
実は違っていた。
幕裏待機の装置さん、疲労&暑さで意識飛んでいたようだ。
開演ちょっと前に、
なかなか消えない非常灯にしびれを切らした私は
自分で消しにいった。
その時、異変に気付けば良かったのだ!
名前呼んだのに反応が返ってこなかったんだから……。
まじで最低だわ、私……。

結局、照明さんが「幕が開いてない」と慌てふためき、
ダッシュで客席裏を真っ暗な中ぶつかりながら通り、
黙って速やかに開けた。
今思えば、わざわざ中央から幕を掴まんでも、
下手側から引っ張ってたぐり寄せる形で
何とかなったかもしれない。
でも速度のことを考えるとやはり中央からのが……。
いや……、う~ん……、とにかく事故なだけに自己嫌悪w
制作さんに舞台後、謝罪挨拶をするように頼んだ。
お客様の中から「演出だと思った」という声があがってた……。

三回目から1500円へチケット代が変わる。
エンディングの演出プランがさらに進化。
納得のいく出来……。


本番三回目。
ハプニング発生。
中盤部(来店した客達の思想の衝突)の終局に向けて
加速していく部分で
突然バチンという大きな音とともに全ての電気が消えた。

慌てる照明さんと舞台監督の私。
照明さん、様々な場所をいじくる。しかし無情にも灯体は無反応。
復旧の見通しもない中、役者は演技を続けている。
舞台装置が所狭しと配置されており、そこを役者は動く。
蓄光テープは全くと言っていいほど付けてない。
今までと違って、
暗転中に板付き(役者が舞台上の定まった位置につくこと)
ではないからだ。
ということは役者の身も危険だ。
役者も自信がなくなってきたのか、
暗闇の中から聞こえるセリフのテンポが失速し始めていた……
ように感じた。
復旧の仕方が全く分からないため、
昼と同じように、客席裏をぶつかりながら通り、舞台上へ。

非常灯や作業灯のスイッチを押すがやはり反応なし。
転がし(床に配置した灯体)に脚をぶつけ、
下手手前にある墓石型の椅子に脚をぶつけ、
真ん中の棺桶型の机に脚をぶつけ、
マグライトで自分の顔を当てて、お客様に状況説明。

私「えー、申し訳ありません。なんか照明の元電源が落ちてしまってですね、続行不能となってしまいました」
客席「えー、嘘、本当に?」
私「なので払い戻しをしたいと思います」
客席「えー、いいよ、いいよ」
私「あっ、何ならこのライト、マグライトというもので舞台上を照らして続行というのはどうでしょう」
客席「おー、それいいねー、なんか面白そう」
その瞬間、復旧。

結局、蜷川幸雄演出「タイタス・アンドロニカス」(彩の国さいたま芸術劇場)の始まり方のような感じで途中から再スタート。
私がカウントを大声でしてね……。
「10・9・8 …… 1・ゼロ!」
ゼロの合図とともに照明も音響も役者の演技もスタート。

まぁ、だいたいの流れはそんな感じ。

後々、発覚したのだが、
小屋付きさんが来てブレーカーのスイッチをあげたとのこと。
先にそれを教えといて欲しかった……。

ゼロの合図で、一瞬にしてただの空間から芝居の劇空間に雰囲気が変わったのは気持ち良かったけれど、二度と御免だ!
でも今思えば、お客様と一緒にカウントをしたかったなぁ……。

そのハプニングが触媒となってか、お客様と役者が化学反応。
計算された笑いが見事にはまる。

計算外の笑いといえば、喫茶店が一時的に停電になるシーン。
そりゃそうだ。
本当の停電がその前に起きてるんだもの……。

一番最後のクライマックスの歌。
医者からの薬が効いてきたみたいで、
声の調子が少し回復した歌い手とマダムのドイツ語の第九が炸裂。
第九後の演出プランの変更も成功したようで何よりだった。

この回の公演が終わって、すぐさま制作さんの謝罪挨拶。

お客様が居なくなった後、照明さんは涙を流しながら頭を下げていた。
悔しいだろうよ。
だって私も悔しいんだもん。
原因を突き止めて、二度と起きないようにすればいい。
制作さんの謝罪挨拶でお客様にそう誓ったのだから。

この回をご覧になったお客様、
例のお約束は秋頃に果たせる予定でございます!
しばしお待ちくださいませ……。
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