演出ノート vol.16 09.02(wed)

【９月２日(水) 16日目】

ロング稽古が早くも始まった。
既に時間との勝負なので、
場所によってだが、30分長くなるだけでもかなり助かる。

さて、この日も
引き続きノーラとクログスタの会話。

P.18残り（0.7枚）と、
P.19の中盤少し越え（0.6枚）

クログスタがとうとう去った。
稽古終了直前に強引にだったが……。

クログスタ役の課題
感情を伴った動きをしっかり。
「歩き」にも色々ある。“棒歩き”禁止。

ノーラ役の課題
役のキー音を忘れないこと。
音をただ下げると地声から下がる。それはＮＧ。
あくまでノーラとして！

さあ、次はヘルメルが帰って来る。
その前にノーラの長ぜりがありますがね＾＾；



○ 考察 ----------

前回の続き。

乱暴な言い方だが
“アニマル･エクササイズ”は、
＜動物の特徴を捉え、役に反映させていく方法＞である。
身体的特徴から、行動パターン（仕草含む）まで。
個性の強いキャラクターを造型する一つの有効な方法である。

ピンと来ないですかね？
意外と身近だと思いますよ？

「あっ、あの子ってさ、○○っぽくない？」
○○は顔の印象かもしれないし、動きの印象に対しての感想かもしれない。

さて、
人によってはここから先、ついていけない思想だと思うが、
そういう人は健全。
そうでない人は芝居してみれば？
というかうちの舞台に一度出てみない？ｗ

なぜそんなこと言ったかというと、

アニマル･エクササイズは、少し深く言い換えると、
＜未知の感覚（体験したことのない五感）を想像で創っていく＞
ということに他ならないのです。

詳しくはまた機会があれば……
ということで端折りますが……

とにかく、
外的なもの（身体的特徴・仕草 etc）から始めて、
やがて内的なもの（オーラ？　雰囲気？）まで到達出来れば最高です。

決して馬鹿にすることなかれ。
ここに有名な話を載せて今日の考察コーナーは終わりとします。

マーロン･ブランドが、“ゴリラ”から、
「欲望という名の電車」「ゴッド･ファーザー」の役を。

ダスティン・ホフマンが、“リス”から
「レインマン」の役を。

まじでぇーーーーー！？
マジ、らしいですよ、っと。



○ P.S. ----------

本日は稽古見学者がいらっしゃった。

うちの劇団のお手伝いをよくしていただいております、
全様のご友人、小平氏。

ろくにお構いできませんが、
稽古場見学したいという方がいらっしゃいましたらご連絡ください。

時と場合に寄りますが、極力お招きいたします。
ただ時に、
激しい雷雨（怒号や汗や涙）が予想されますのでお気を付けを（笑



by RADY KESHY