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ちょっと前の話、といっても2日、3日前の話なのたが。
出掛けていた帰りに、ふと思い立ったので、一人ラーメン屋に入った。

そこは僕にとって懐かしいラーメン屋。

もう何年も前の話、演劇を初めて何年かたった時のことだ。
気になって調べてみたら、2006年3月9日らしい。

インターネットって便利。

というと、今から約六年前の話になる。
僕の住む街の隣街船橋に、かつてアングラ四天王と言われた人物(今も健在)鈴木忠志が公演に来る
という情報を手に入れた僕は、劇団のメンバーを誘い、船橋市民文化センターへ

どーやらSCOTではなくSPACの公演。鈴木忠志演出
『ディオニュソス』を観に行った。

当時は地方中心だったか、都内ではほとんど公演をやっていなかったようで、近くに公演に来ることに興奮したものだ。

その時、初めて鈴木忠志の演出を見て、初めて御本人を目にした。
僕にとっては教科書の中の人物で、実際に目にするととてつもなく大きな人だった。背とか含め(笑)


時は現在へと戻るが、僕が入ったラーメン屋は、その公演の後に行ったラーメン屋だ。

あの時はどんな思いだったんだろう、どんな話をしたのか、全てを思い出すことはできないが、僕の脳裏に確かに刻まれた1日。


それからも演劇の雑誌を読んではあーだ、こーだ言いながら今でもその時と同じメンバーで演劇を続けている。
今では、その雑誌で読んだ人たち。
鈴木忠志さんと実際に会って話し、
審査員に見られ
コンクールで賞を受賞した演出家の作品に参加させてもったり、
共同作品をつくったり、
優秀賞を受賞した、心強い女優の仲間と一緒に舞台を作っている。

ホントに、僕らにとっては本の中の人物達だった。

六年。
僕らはどれくらい歩き、進んだのか。
六年って距離には例えられないが、歩けばどれくらいの距離を進めるだろう。

本の中と現実の距離なんかほんとはそんなに遠くないのかもしれない。

演劇は足を運べば会える、そんな幸運な芸術だ。


全ては思いを推進力に変え、意思のある強い一歩を踏み出せるか。

実際はそんな一歩なのだ。
それで届かないなら、また一歩、たまに横にそれてもまた一歩を確実に進んでいく。

奇跡を起こす運命、その運命の流れにのる一歩。

そして、今がくる。

でも、今はきっと始まりで、そのまた先にある今もまた始まりだ。

自分を見つめ、周囲を見つめ続ける。
今を感じる。
まだ足りない。
現実だ。

僕は
顔の映らない濁ったスープを飲み、麺に箸を伸ばす。

過去を思い出させるラーメンが、今もうまいとは限らない。
これも現実。

by全



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★なつかしっ。
NAME: 中山
6年、うへぇ。もうそんな前の事になるんか。
一昨年、利賀で「デュオニソス」観た時は確かに感慨深いものがあったゎ(*′ ω `*)
2012/02/04(Sat)02:15:03 編集
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