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駒込にある六義園・そこにある枝垂れ桜が見頃を迎えてるというニュースをネットで見かけました。


あそこはちょっと昔・そう二年くらい前の公演の時に、ある調べ物のため訪れたことがあります(第七回公演『桜前線』)。
季節は六月だったんで【桜】は見事散ってましたけど、
樹木の中を歩いて行くのはとても気持ちの良いものでした。と、同時になんか怖くもありました。

都会人だからですかね、自然に慣れてないんでしょう。
見てる分には良いんですが、いざ中に入って行くとなんかね(*_*)

なーんか不安に掻き立てられて、ドキドキしてくるんですよね。
逆に深夜の都会の徘徊とかは全然余裕なのにねー(゜_゜


不思議だったなって考えてたら・ふと【桜姫】のことを思い出しました。

彼女はその城で女として生まれたが為に幽閉され、生まれた時から部屋の外に出ることを許されなかった。
その存在は国中に隠され、まるで生きてる実感がない。
そんな彼女の部屋は真っ白で、壁には【桜】の絵が一枚飾られてるだけだ。

小さい額縁に入れられ、枝も葉も伸ばすことが出来ないでいる。
そんな桜に自分を重ねていたのだろう。やがて二十歳という運命が彼女の命を奪うその日まで、ただひっそりとこの部屋の中にいるのだから。


そんな彼女が夢見た桜は一体どんなものだったのか?
確かあの物語では、二度と咲くことのない桜の大木が一本あるだけだ。
ラストに舞った花びらは彼女が見た夢だったのか、それとも大木が見せた幻覚だったのか、はたまた本当に奇跡が桜の木に花を咲かせたのか。


公演が終わったあと、たまにそんなことを考える。
それは役としてではなく、一人の役者として。
懸命に生きた彼らが残していったものを思い出しながら、いろんなことを想像してしまう自分がいる。

役者同志で話すと恥ずかしくて、つい演技の下手さとかの話題になっちゃうんですけどねf^_^;

さぁて今年の六月公演はどんなものになるのか、今からドキドキワクワクしてます。(いややっぱり先ずは不安が多いです(>_<))




ともはる



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★ニ年前の話
NAME: 中山
ラストは物凄く穏やかな気持ちでした。傍からみたら彼女の人生は悲壮なものだったかもしれません。
けど演じてたあの瞬間は幸せでした。

心が春の陽射しで満たされたみたいに温かくなって、ほっとして。

最後に見た満開の桜は未来の景色が時空を越えて目に飛び込んで来たのだと思います。

もちろん、そうさせたのは太郎がいてくれたからなんですけどね(*´∀`*)
2009/03/29(Sun)22:52:13 編集
★実に興味深い話だ
NAME: ラディー
君達の文章読んでたら懐かしいの思い出した。

以下引用

国破れて山河在り
城春にして草木深し
時に感じて花にも涙を濺ぎ
別れを恨んで鳥にも心を驚かす
(以下略)
中国の詩人、杜甫の「春望」より

以上引用

それとはまた違うけど、

宮崎駿「もののけ姫」の
ラストの光景、
台風一過の風景的な。

そんなものが垣間見えるかも。

ラスト(隠し:演出ノート的な?)

人が居なくなり、
枯れ果てたはずの桜が
長い長い歳月を経て
再生していく

「死」と「再生」

その枠組みに、
我々人間は入っているのか、入ってよいのか。


君達が役として語ってたので、
おいらは客観的に記しましたぁ~

にしても、
ちょくちょく出てくるよね、
「サクラ前線」のこの二人。
幸せ者だな、うん。
2009/03/30(Mon)05:34:24 編集
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