本稽古：14日目

欠席：長２・乳・モン

ジュリエットとロミオのオリジナルシーンを、と思い、即稽古。
コロスの復習を兼ねてこのシーンの始めからやったはいいが、
演出の入ってない、残り１枚に入る寸前に引っ掛かった。

ジュリエット、集中砲火。
頑張って死んでもらいました。
その分、良いものになったと思う。

他の演者にも言えるのだが、
特にロミオとジュリエットだけでもおさえておいてほしい。

①感情引きずり型演技は要らない。
そんな科白や状況に必要以上に浸かるのはおかしい。
ロレンスも言ってるが、「若者の心は目に宿っている」のだから。
とにかく疾走して失踪する二人でなくては……。
情緒不安定な躁鬱状態の恋の病。

②息継ぎのような間は要らない。
海外の優秀なシェイクスピア俳優は息継ぎをあまりせずにひと息で言うし、したとしてもそれを気付かせることはしない。

③全身全霊、感情開放・感情解放。
運命、というか得体の知れない何か、何者かの力を感じ、
その強い因果・引力に足掻こうとし、
足掻けば足掻くほど悪い方向に行ってしまう。

をしつこく言った。

微妙にシチュエーションは違うが例を……。

ex.
やり場のない怒り→どうすることも出来ぬ哀しみ→願いが叶うことを夢見る楽しさ→妄想膨らみ叶ったと錯覚することで湧く喜び

息継ぎなし（目立たぬように）で、間髪入れずに感情のスイッチング。

ある意味、狂人。
演者は下手すりゃ体力もたないが、
実際問題、ああいう精神不安定な状況が普段の動きを凌駕することを可能にするのだ。
その分、無気力になることもあるのだが。


結局、残りの１枚は強引に終えることが出来たので、

明日からは欠席者に引き継いだあと、その復習を軽く済まし、
原典部分である新しいシーンへ進むことが出来るだろう。