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「ふぅっ、なんて暑さだ、やりきれない!」
今日は、そんな台本冒頭にある台詞のような稽古場ではなかった。
そんな空間にクラシック1曲を延々とループさせ、台本に記述しておいた舞台設定を実際に想定しながら立ち始めた。立ち稽古、になるんだろうが、稽古というわりには少しばかりぬるかったと思う。
まあ、様子を見ながらやっていきたかったのだ。今日は、約五行ほどの台詞とそこまでの動きをつけ終えた。一枚目はト書きが多いから、実はそれだけで半分くらい進んだことになる。
考察Ⅰ
女は……
か弱くない。若くもない。声を引くな。
俗に言う、おばさんのような感じ。たぶん図太い。
貴婦人とは違う。風俗嬢のようなもんだ。
映像化したら、その女は豚そのものにすると思う。美しくある必要はない。
男を紳士として敬い、愛し、尽くしている。可愛らしく思っているだろう。
男は……
女を愛していない。
美しい妻に飽きて、その間逆の存在にたまたま目が行っただけ。相当のゲテモノがお好きなようだ。
どっかの大使館関係者とか名乗ってても実は嘘、って感じ。
でも私は詐欺師ですなんて感じは駄目だ。詐欺師は詐欺師ですなんて顔しないからな。
考察Ⅱ
「ある小道具が舞台上に存在している。その小道具のアクションに対して、女はどう思ったか?」
女役「苛々?」
「その直前まで女は何をしていたか。しようとしていたか」
女役「散歩に誘う」
「それはつまり? 男と?」
女役「デート」
「小道具のアクションによって、それを邪魔された。じゃあ女は?」
女役「むっときてる」
「その小道具はぼろぼろでもいいって言ったけど、なんで?」
女役「(失念)」
「前回言ったと思うけど?」
女役「(失念)」
「その小道具に対して女がこれから行うアクションって、初めて? もう何回もやってる?」
女役「何回も」
「そう、それが彼女の日常なんだ。男は小道具のアクションにばっと反応する。これは、嫌な予感などでいい。そのままずぅっと注視しててほしい」
男役「OK」
「だが女は、男と同時に反応してはならない。むっとする間がある。その後ゆっくり小道具を見る。なんで空気読めないのよ的な感じ。そしてゆっくり立ち上がる。ふぅっとため息? というかあきれ? んで、歩き出す時はそれを引きずらず思ったよりすたすた。あくまで日常なんだから。段々気持ち早く。そりゃ邪魔されて苛々してるだろうからね」
女役「OK」
「おっと、その小道具取るときの心情について。あなた、あたしのお友達でしょ? 取った後、少しばかりじぃっと見て。軽蔑? 冷たい目? その後、黙らせる」
女役「(実行)」
「もっとキングコング的な感じ。もっとシコ踏む感じで」
女役「OK」
「黙らせた後、気分すっきりしたはず。あなたはお姫様。軽く舞いながらポーズ。笑顔で。歯見えたほうがいいね。足の所作をもっと綺麗に」
考察Ⅲ
「男のその動き、もっと激しくていいよ。ブレイク的な動きで」
男役「(数回、数パターンチャレンジ)」
「うん、一番最初の雰囲気が面白かったね」
愚者「(台本見てたが、チャレンジしたくなったのか、数回ほど実行^^;)」
「(惜しいな。これがなきゃ完璧だったのに。チャレンジや確認も確かに大事ではあるけど、残念な男だwww)」
鉄女「……」
「(眠り姫……ではなく、イヤホンつけながら台本見てるぅ。寝そべって。なんか早くもこの娘、台本後半の台詞を覚えてるらしいぃぃぃ!?)」
昨日は、JTAN月例会議だったので、私不在。
演出不在だったということで、稽古1.5日目ということにしておきたいwww
そして、今日はトモハル氏が急遽お休みマンでした。
昨日の稽古、有意義だったようで何より!
……まあ、そんなとこかな。
P.S.
稽古後、衣装会議。
前日、迷惑メールのように10通連続、計20枚の参考画像を送りつけた。
それをぱらぱら見ながら……ふふふ……
by 演劇死神
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●この記事にコメントする
★お疲れさまです
NAME: ともはる
まぁ昨日は確認ですよね、
ゆっくりと、いろんなことを。
やってみて意味がないってのも一つの答えだしね。
有意義にするかしないかは本人たち次第ってところありますね。
常にトライ&スタディーで頑張りたいですね。
ゆっくりと、いろんなことを。
やってみて意味がないってのも一つの答えだしね。
有意義にするかしないかは本人たち次第ってところありますね。
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