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2月28日(日)
計3ステ(昼・夕・夜)の中の、昼の回。
……だったと思われる。

神崎マチコプロデュース vol.2
菊屋橋「車両」にて

時系列。やや適当。
うろ覚え。
ストーリーは分かるはず。




「おせきさん」
客に背中を向け、立っている男が突然発する。
その空間にもう一人。
耳を塞いだり頭を抱えたりし、何かに怯えているかのような女が座っている。
「私、そんな古風な名前じゃありません」

こんな感じで始まる1時間の話でした。

おせきさんって冒頭のくだりには特に意味はなく、
通りすがりの子供がお赤飯のことを間違ってそう言ってたとか、そんな他愛のない話。

彼らは妙に親しい間柄に見えたりするんだけど、
おそらくスキンシップのやたら多い女だからであろう。

彼らの話によれば、
やたら大きな地震が起き、
地下のバーに閉じ込められた状態のようだ。
また、舞台からは見えないが、
劇中人物には見える設定として、
両サイドの瓦礫に一人ずつ人が埋まっているという。
むしろ、片方は下敷き。もう片方は頭潰れてる。
どちらも血まみれ。

「まだ生きてるかも! 助けなきゃ」
という女に対し、
男は興味なさげ。あきらめてる。
と、突然女が狂い始める。
霊感があるらしく、
泣き声やら色々なものが聞こえ、
それらが憑依したかのよう。
慌てる男。
でも、結局は女の冗談で、
男の、冷静な感じにカチンときて
つい悪乗りしたとかそんな感じ。
それでも男は妙に怯えてる。
「泣き声は?」
「それも冗談。そもそも霊感ないもん」
的な会話がある。

男は、
携帯電話に届いていたメールを見て青ざめている。

事の次第はこうだ。

妻が浮気してると思い、
腹いせに、
言い寄ってきた職場の女と一夜を過ごし、
その女が妊娠し、「別れない。子供を産む。反対するなら奥さんにばらす」的なことを言われているという。
そんな矢先に、
妻は浮気しておらず、
妊娠してるか否かの検査をしに、
単に病院をはしごしていたことが発覚。
なぜ妻がこそこそとそういう行動をしたかというと、
以前、妊娠したと思って喜んでたら、してなかったということがあったかららしい。

男は、
「言い寄ってきた女が悪いんだ」
と都合の良い解釈で正当化しようと、
必死に思い込もうとするが、

それを聞いてた女が、
「孕ませたら全ておしまい、あんたが悪い」
と言い放つ。

男が
聞こえてくると言っていた泣き声に怯えていた理由は、
この先生まれてくる、妻と浮気相手の二人の赤ん坊の声だったのだ。

しばらくして
女が客席の下に発見し、妙な瓶を取り出す。
その瓶には目玉が一つ入っていた。

駄目人間の彼氏の目玉らしい。
生きたまま取り出したようだ。
というのも、
その女の彼氏はバンドをやっており、
自分も追っかけをやってて、
じきに付き合うようになったらしい。
しかし、蓋を開ければ、
言い寄られてきたファン全員にそんな態度だったらしい。
みんな大切な俺のものなんだ、的な。
で、最終的に、
私だけを見てほしい的な動機により、
彼の目玉をえぐって、大切に持ち歩いていたようだ。

すると、
女は男にある提案をする。
「あなたは、職場の女さえ居なければ、全て元通り。奥さんと、これから生まれてくる子供と幸せになれる。私はその願いを叶えてあげられる。だからあなたは彼氏のもう片方の目を……」

そんな中、
捜索隊の声が聞こえる。

ここに、ここに居る!

二人は叫ぶ。
そして、冒頭のほうで
一度しようとしてやめた自己紹介をしようとする。
助かったときに、ちゃんと名を名乗って知り合いましょうという約束だったからだ。

しかし、
捜索隊の声が続く。
「二名の遺体を収容します!」

二人は、えっ!?というような表情。
そして暗転。

雑踏の音。
ある女性達二人の会話が聞こえる。

ねえねえ、知ってる?
ここの地下のバー。
幽霊の声が聞こえるんだって。
あの大地震。
一瞬だったじゃん?
死んだこと気づいてない男女の霊が、
ずっと会話してるんだって。

そして、
プロジェクターで
上演中の写真(色々なアングル)が次々と映し出される。
名前などのテロップもあったり。

で、その映像の曲の間に、
登場人物の男と女が
冒頭と同じ位置についており、

「おせきさん」
冒頭の、男の第一声が聞こえてEND。




メモ
小ネタ満載だった。

肌の色濃い設定の女。
小学校時代、
連続で日焼けコンテスト1位。
別に日焼けしてるわけでもないのに。
小学校中学年になり、
胸が膨らんできてるにも関わらず、
黒板に胸を押し付け、
背中を見せなければならないのがいやだった的な話があった。
あだ名がサンボだったのに(ちびくろサンボより)、
連続一位だったから、いつしか
サンボマスターと言われるようになったとかwww

酒好き女が、
気付かずにスピリタス(96度のウォッカ)を呑んで、
浮気した男を誘惑したり、
男にまたがったと思ったら、
お約束のゲロンパを男の顔にお見舞い。

他にも色々あったなぁ。
男が女を励まそうと、落花生を自分の鼻に突っ込んで一瞬取れなくなったりwww


んまあ、
話のマテリアルとしては、王道で、

二人芝居。
突然の密室という状況。
知らないもの同士。
異性。
秘密の共有。
結託。

ちょっと女のキャラがころころ変わりすぎな気がしなくもないが、まあ、ご愛嬌。


演劇的仕掛けとしては、

散乱させてしまったポップコーンを、
相手にじわじわ寄りながら、じりじり踏みしめる音や
その匂い。

ストローの散乱。

椅子代わりにしようとしたものが
座った瞬間に壊れたり。
壁や机の一部や同じく壊れたり。

物が突然(ワイヤー仕掛けで)棚から落ちてきたり。

……くらいだろうか。


すごく狭い空間で、
俺、地下にあるのかと思って
ドア開けたらトイレだったからびっくり。

ソファーの端に座って観ました。
舞台空間としてはど真ん中^^;

元団員が出てたので行ったが、

彼の知り合い:
俺含め男2人(途中入場だったため、最初俺一人w)
女性キャストの知り合い:
計5人(全員女性客)

計7人のお客さん。
ほんと、少人数制。
詰めて座っても15人くらいが限度でないかなぁ。


夜中やってて、
最近お気に入りのTV番組、
「スジナシ」的雰囲気で、
なかなか面白い空間でした。


暗転になってない、薄暗い微妙な暗転を、
計4、5回くらい使用。
地震の音とともに暗転が数回。
ゲロンパで一回。
あとは忘れた。

音響&映像&仕掛けと、掛け持ちのスタッフさんが
本当に良い仕事してたと思う。


by 演劇死神
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★やっべ
NAME: ともはる
詳細過ぎる(@_@;)

いやいや俺も詳しく書きとめよう。

しかし二人ってのは濃厚な空間にしないといけませんよね、その通り。
スタッフさんの力も加わり面白い作品ではありました。

もっとダーティーにしても良いのにって個人的に思いましたね。(目ん玉とか出てくるし)(-_-;)
2010/03/04(Thu)13:29:18 編集
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