喫茶カーニバルについて

劇団『ING進行形』第五回公演「喫茶カーニバル」

<設定>
ゾンビ喫茶「カーニバル」のオープン前日に現れる五人の客。

①歌手になる夢をあきらめて帰郷しようとしたが、未練たらたらで電車に乗れず留まっているキリスト教信者。
②エリート街道まっしぐらだったはずが、大学を卒業した瞬間に自分が何をしたいか分からなくなってしまい、自殺しようとしている女。
③金さえあれば何でもできるとふんぞり返る無能でＨな会社員。
④自分の父親だと名乗る男に犯された孤児だったギャル。
⑤メイド喫茶の店員に惚れてるオタク。

ここぞとばかりに接客しようとする店主マダム。
時代の流行を先読みし、ゾンビ喫茶の経営を目論んでいる。
資金はドリームジャンボ宝くじ一等の賞金である二億。
彼女はもともとこの場所にあったメイド喫茶の店員モエちゃんである。

店員は冴えない男三人で全員ゾンビの格好をさせられている。
マダムの当てた二億円を狙っている泥棒二人組と、本物のゾンビ一体。


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喫茶「カーニバル」始まり


<前半>
オートロックが逆に設置されてるため、
外に出れなくなった客五人が自分の身の上話をし始め、
それに対する様々な反応。

<中盤>
店側によるもてなし、名物キムチ鍋。
具材を争ってミニゲーム。
ゲームに勝つための様々な策略が店側と客側でそれぞれ練られている。

<後半>
マダムの二億円を得るために本性を出す泥棒二人。
キムチ鍋を血鍋と勘違いした本物のゾンビが暴走。

<ラスト>
本物のゾンビが一人の女以外の全ての者を食いちぎり、
生き残ったその女は喫茶の主、
安倍真理（ゾンビ率いるAve Maria）となる。
喫茶の名は「カニバリズム」

cannibalismとは
1 人食い［共食い］（の風習）
2 残忍さ，野蛮な行為
という意味。

carnivalとは
1 カーニバル，謝肉祭
キリストの断食苦行にならい肉食を断つので、その前にたらふく肉を食べ楽しく遊ぼうという行事
2 （一般に）お祭り（騒ぎ）
3 巡業見世物，移動遊園地


喫茶「カーニバル」終わり
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台本はこれです（ＰＣ閲覧のみ可）

ドイツのブレヒトの演劇理論「異化効果」
（感情移入の排除・作品内政治思想反映 etc）
を意識した一幕物の群像劇。
それをソフト・アングラ風に……。
一応、パニックコメディのつもりで上演。

DVDはもうちょいで出来る……だろうか……。