終演のご挨拶。

神楽坂die pratzでの「かもめ～断章～/コーラス・ガール」の公演が無事、終演を迎えました。


2本立て、キツかった。

ゲネプロ、本番と終わった直後の全記の顔から滝のように汗が流れているを見て実感しました。

驚愕の40分。
本公演の半分の時間。
でも密度は同じ。

ひどくゆっくりかと思えば目まぐるしく渦巻く、光と影の世界で。

濃縮果汁200%のジュースとか浦島太郎が玉手箱を開けた瞬間とか。

この奇妙な感覚を言葉にするのは難しい。

かもめもコーラス・ガールも、回を重ねる毎に課題を課しマイナーチェンジを繰り返してきました。

「再演の稽古は新作よりも辛い作業だ」

と。新作同様の激しい稽古を、そして生々しいまでに前回の己を越えなければならないとゆー重圧。

重圧との戦い。過去の映像をみて学ぶこともあり、過去を知るからこそ進化ができるのだと。

そして良い意味で追い詰まること。ギリギリの緊張感の中で力を抜けること。

目に見える大きな変化は無かったかもしれない。

けれどその変化に気付かれたお客さまが何人もいらっしゃって。それが何よりも嬉しくて励みになりました。


初めての再演2本立て。
再演に挑戦する時、新しい境地に立ちたいと誓いました。

新しい境地は、言葉にできない感覚的なものだけれで確かに今私の中に息づいています。

シアターXで利賀村でルデコでdie pratzeで、今本番を終えるまでにたくさんの人に支えられてきました。

ご来場された方、関わった全ての方、ありがとうございました。


次回また、舞台ではお会い出来ることを楽しみにしています。

by中山