眠れぬ夜の過ごし方

見つめる目にはメガネ。

声を聞く耳にはヘッドホン。

右手にマウスを握る。

左から差し込むハロゲンの陽光。

回転する椅子に座る僕。

無限に思考し続ける。

きっとそれが物を作ると言うことだ。

第十回公演『そして誰も居なくなった』が一応編集完了。

本当は３日くらい前に一回DVDにしていた。

思わぬアクシデントに愕然。
少しずつ調整して今にいたる。

でも最終調整の映像は、テレビでは確認していない。

信じるしかない。

思考すればキリがない。 なんでもそうだ。

芝居だって、小説だって〆切がある。

まぁ僕にはないんだが、いつまでやってても、潔くない。

まぁなんでも今の自分を知るべきなのだ。

数多の素材から選ぶのは大変だった。

映像は見る人の視点を限定するので、削らなければならないところもたくさんあった。

その中でなるべく拾い集めたつもり。

一人で笑ってることもよくあった。
みんな面白い。
生では拝めない、同じ舞台にいる役者達でも拝めない、いろんな顔があります。

まぁ僕も出てましたけど。

後は名前の確認と、頼みごとを２、３して完成を待ちましょう。


胃が破裂する夢を見る。
冷や汗を流し、目覚める。
あなたはきっとこのDVDを手にする。

そして眠れぬ夜になる。

注）怖い作品じゃないよ。

by全