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地元の友人と観に行きました!(池袋のシネマサンシャイン)そいつらに勧められて原作読みました。
松本大洋の原作はとっても、よかった。混沌と純粋の同居。だから映画を観に行くのが楽しみだった。
感想ダイジェスト
シロの声はもっと阿呆な感じだと思ってた。蒼井優の声だと台詞に含みがでたね。
クロ、原作よりすごく優しい子に見える。声とか態度とか。
阿久津のストレートヘアはショックだった、どうしてパーマじゃないんだよぉ。
以降ネタバレを含む偏った感想になりますので、ご注意。
義理と人情とヤクザの“地獄”の町<宝町>。そこを自由に飛び回る<ネコ>とよばれるふたりの少年、クロとシロ。
ずっと変わらないかに見えた宝町に、再開発という名目の不穏な動きが見え始める。戻ってきた、ヤクザ、地上げ、族にまで及ぶ暴力、実態の分からぬ“子供の城”建設プロジェクト、不気味な3人組の殺し屋、そして<蛇>と呼ばれる男の影・・・。
3人の殺し屋に襲われたことをきちかけに、シロは警察の保護下に入る。一心同体だったシロと離れ離れになったクロの心は、暴走と崩壊に突き進む。
一方、街では、新たに“血と暴力を好む伝説の餓鬼”<イタチ>が現れたという噂が広まる。クロ、シロ、ヤクザ、刑事、殺し屋、蛇、そしてイタチ・・・。
変わりゆく街と人。抗うのか、受け容れるのか-。
光も闇も見据えたその先に広がる本当の世界のために、シロとクロは何を選ぼうとするのか-!?(プログラムより抜粋)
古い町並みと再開発されたた新しい建物の混在は、無国籍でごちゃごちゃしていて活気がある下町のようだけれど、ひどく懐かしさを覚える。
その中を重力から解き放たれた動きで少年クロとシロが生きている。
変わりゆく街の中で変わらないキズナで結ばれた二人はこの物語の重要なテーマである。
親を知らないクロは一緒に暮らすシロを唯一の仲間として愛情を注ぐ、「シロは俺が守る」と公言しているが精神的に守られているのはクロの方。好戦的な性格だがその心には闇を抱えてひどく危うい。
シロも親がいない。不思議な言動は予知めき神託めいているが、深い所で確信を突いている。純粋無垢、クロに絶対的な信頼を置く。
飛び込んでいく空の青、見上げた海の青、地球の青、最後の青空。
この映画で青は印象的だった。本当の青を探しに行く旅、理想郷を探しに行く物語なのだろうか。
この映画は一人の人間の物語である。その一人は私達自身である。
漫画ではもたなかった感想だ。
映画の中で街は生きものように変わり続ける。街が私達である。だから時に、変わることを否定する自分を殺す。
誰の中にも真っ白な純粋無垢なシロはいる。どんなに否定されても外の世界へ発信を続ける。
シロに憧れるクロの好戦的な部分や危うさも持っているし、イタチの狂気ですら私達は持っている。
だから、こんなにも懐かしく思い、心を震わせてしまうのではないか。
掌を怪我したクロがシロと握手をするシーンは最も好きな所だ。
お帰り、と右手を差し出すシロ。
己の右手の包帯に血が滲んでいるのを見て躊躇うクロ。
クロやいっ、とシロに呼ばれて右手を差し出すクロ。
シロが優しく両手で右手を包む。二人の顔はとても穏やかである。
汚れた自分を一番きれいな存在に受け容れてもらえる瞬間。心がぎゅっと掴まれ、清々しくなった。
もう一回、いや二回観たい。画面の情報量が多くて、それを理解するので精一杯だった。
次に観るときはもう少し素直に観れる気がする。
by中山
松本大洋の原作はとっても、よかった。混沌と純粋の同居。だから映画を観に行くのが楽しみだった。
感想ダイジェスト
シロの声はもっと阿呆な感じだと思ってた。蒼井優の声だと台詞に含みがでたね。
クロ、原作よりすごく優しい子に見える。声とか態度とか。
阿久津のストレートヘアはショックだった、どうしてパーマじゃないんだよぉ。
以降ネタバレを含む偏った感想になりますので、ご注意。
義理と人情とヤクザの“地獄”の町<宝町>。そこを自由に飛び回る<ネコ>とよばれるふたりの少年、クロとシロ。
ずっと変わらないかに見えた宝町に、再開発という名目の不穏な動きが見え始める。戻ってきた、ヤクザ、地上げ、族にまで及ぶ暴力、実態の分からぬ“子供の城”建設プロジェクト、不気味な3人組の殺し屋、そして<蛇>と呼ばれる男の影・・・。
3人の殺し屋に襲われたことをきちかけに、シロは警察の保護下に入る。一心同体だったシロと離れ離れになったクロの心は、暴走と崩壊に突き進む。
一方、街では、新たに“血と暴力を好む伝説の餓鬼”<イタチ>が現れたという噂が広まる。クロ、シロ、ヤクザ、刑事、殺し屋、蛇、そしてイタチ・・・。
変わりゆく街と人。抗うのか、受け容れるのか-。
光も闇も見据えたその先に広がる本当の世界のために、シロとクロは何を選ぼうとするのか-!?(プログラムより抜粋)
古い町並みと再開発されたた新しい建物の混在は、無国籍でごちゃごちゃしていて活気がある下町のようだけれど、ひどく懐かしさを覚える。
その中を重力から解き放たれた動きで少年クロとシロが生きている。
変わりゆく街の中で変わらないキズナで結ばれた二人はこの物語の重要なテーマである。
親を知らないクロは一緒に暮らすシロを唯一の仲間として愛情を注ぐ、「シロは俺が守る」と公言しているが精神的に守られているのはクロの方。好戦的な性格だがその心には闇を抱えてひどく危うい。
シロも親がいない。不思議な言動は予知めき神託めいているが、深い所で確信を突いている。純粋無垢、クロに絶対的な信頼を置く。
飛び込んでいく空の青、見上げた海の青、地球の青、最後の青空。
この映画で青は印象的だった。本当の青を探しに行く旅、理想郷を探しに行く物語なのだろうか。
この映画は一人の人間の物語である。その一人は私達自身である。
漫画ではもたなかった感想だ。
映画の中で街は生きものように変わり続ける。街が私達である。だから時に、変わることを否定する自分を殺す。
誰の中にも真っ白な純粋無垢なシロはいる。どんなに否定されても外の世界へ発信を続ける。
シロに憧れるクロの好戦的な部分や危うさも持っているし、イタチの狂気ですら私達は持っている。
だから、こんなにも懐かしく思い、心を震わせてしまうのではないか。
掌を怪我したクロがシロと握手をするシーンは最も好きな所だ。
お帰り、と右手を差し出すシロ。
己の右手の包帯に血が滲んでいるのを見て躊躇うクロ。
クロやいっ、とシロに呼ばれて右手を差し出すクロ。
シロが優しく両手で右手を包む。二人の顔はとても穏やかである。
汚れた自分を一番きれいな存在に受け容れてもらえる瞬間。心がぎゅっと掴まれ、清々しくなった。
もう一回、いや二回観たい。画面の情報量が多くて、それを理解するので精一杯だった。
次に観るときはもう少し素直に観れる気がする。
by中山
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